◆泉が2大会連続で五輪へ
五輪最終予選、全日本選抜体重別で初優勝
棟田は準決勝で苦杯
寺居が準優勝
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柔道の北京五輪最終選考会を兼ねた全日本選抜体重別選手権は5、6日の両日、福岡国際センターで行われ、男女の最重量級を除く12階級で代表と代表候補が決まった。明大勢は男子90`級の泉浩(旭化成)が初優勝。大会終了後の全日本柔道連盟強化委員会で北京五輪の代表候補に選ばれた。この階級をはじめ、昨秋の世界選手権で五輪出場枠を獲得していない男女の6階級の代表候補は26、27日のアジア選手権(韓国・済州島)で枠取りを果たした時点で五輪代表となる。29日の全日本選手権後に代表が決まる100`超級の棟田康幸(警視庁)は準決勝で敗れ、この階級は棟田を破った井上康生(綜合警備保障)が勝った。66`級では寺居高志(旭化成)が準優勝した。
他の男子では100`級で鈴木桂治(平成管財)は3試合とも一本勝ちし、アテネ五輪の100`超級に続いて、2階級制覇に挑む権利を手にした。66`級の内柴正人(旭化成)も五輪連覇へ挑戦するが、60`級は23歳の平岡拓晃(了徳寺学園職)が勝ち、初の代表候補に。五輪4連覇を狙っていた野村忠宏(ミキハウス)は準決勝で敗れて、落選した。
女子は48`級で谷亮子(トヨタ自動車)が決勝で山岸絵美(三井住友海上)に完敗。しかし、昨秋の世界選手権で7度目の優勝を飾るなどした実績を買われて、5大会連続の五輪代表に決定した。日本選手ではアーチェリーの山本博がアテネで2大会ぶり5度目の出場を果たしているが、5大会連続は初めてになる。52`級では中村美里(三井住友海上)が初優勝し、代表に。アテネで金メダルをとった63`級の谷本歩実(コマツ)、70`級の上野雅恵(三井住友海上)もそれぞれ代表と代表候補に選ばれた。
【各階級優勝者】
■男子
▽60`級 平岡拓晃(了徳寺学園職)
▽66`級 内柴正人(旭化成)
▽73`級 金丸雄介(了徳寺学園職)
▽81`級 小野卓志(了徳寺学園職)
▽90`級 泉浩(旭化成)
▽100`級 鈴木桂治(平成管財)
▽100`超級 井上康生(綜合警備保障)
■女子
▽48`級 山岸絵美(三井住友海上)
▽52`級 中村美里(三井住友海上)
▽57`級 松本薫(帝京大)
▽63`級 上野順恵(三井住友海上)
▽70`級 岡明日香(コマツ)
▽78`級 穴井さやか(帝京大)
▽78`超級 塚田真希(綜合警備保障)
【五輪代表・代表候補】
■男子
▽60`級 ※ 平岡拓晃(了徳寺学園職)
▽66`級 ※ 内柴正人(旭化成)
▽73`級 金丸雄介(了徳寺学園職)
▽81`級 ※ 小野卓志(了徳寺学園職)
▽90`級 ※ 泉浩(旭化成)
▽100`級 ※ 鈴木桂治(平成管財)
■女子
▽48`級 谷亮子(トヨタ自動車)
▽52`級 中村美里(三井住友海上)
▽57`級 佐藤愛子(了徳寺学園職)
▽63`級 谷本歩実(コマツ)
▽70`級 ※ 上野雅恵(三井住友海上)
▽78`級 中沢さえ(綜合警備保障)
(※は代表候補)
【泉が初優勝】
90`級のアテネ五輪銀メダルで元世界王者の泉が、この大会でようやく初優勝した。1回戦で岩田勝博(兵庫県警)に背負い投げで一本勝ちし、好スタートを切った泉は、準決勝では西山将士(新日鉄)に粘られたものの、延長で効果を奪って勝利。決勝は今井敏博(綜合警備保障)との対戦だったが、終始余裕の試合運び。残り1分近くに場外際で相手の払い腰を谷落としに返して効果を挙げ、そのまま逃げ切った。泉は「優勝はしたが、本当の勝負はこれから。課題をしっかり克服して、北京まで走っていきたい。この大会は初優勝? そうなんですよ。長かった。今回は親父に北京で金メダルを取ると約束しました。それを果たします」と話した。
【棟田は準決勝で苦杯】
ライバルの石井慧(国士大)がけがでこの大会を欠場し、優勝すれば、100`超級の五輪代表がほぼ「当確」だった棟田が準決勝で敗れた。1回戦で高橋和彦(新日鉄)に優勢勝ちして、準決勝で事実上の決勝となる井上と対戦。試合開始直後に相手の指をつかんだとして指導を取られ、その後は両者に1回づつ指導があったものの、ともに決め手を欠き、そのまま時間に。力を出し切れないままに敗れた。
棟田は「試合は見た通りです。2回の指導は、それが結果だから受け入れるしかない。負けたから、最後まで相手のペースだったと思う。1回戦から似たような試合で、反省の出る内容だった。井上選手の印象? 相手が良かったのだと思う。判定については、審判のいうことは絶対なので、ボクが弱いだけです。自分の柔道がやりきれなかった。負けは自分に原因がある」と潔かった。
代表争いは29日の全日本選手権に持ち越された。
【寺居が準優勝】
66`級の寺居が初の決勝進出を果たした。1回戦で梅津敏昭(綜合警備保障)に優勢勝ちした寺居は、準決勝では世界選手権代表の秋本啓之(了徳寺学園職)に肩車でポイントを奪って優勢勝ち。決勝は同じ旭化成所属のアテネ五輪金メダルの内柴に右の奥襟を取り、組み勝って試合を進めていたが、1分間近に寝技に引き込まれ、腕ひしぎ十字堅めで一本負けした。準優勝にも寺居は悔しげ。「準決勝までは好調だったのですが、決勝でそれをすべて台無しにしてしまった。内柴さんとは初対戦で、組み勝っていたので行ける、とは思ったのですが・・・。いいところを持っていたので、相手の返し技を警戒していた。そこを不用意に寝技に誘われてしまい、ああいう結果(腕ひしきでの一本負け)になってしまった。初めての決勝だったが、そこまで行ったのだからこそ、勝ちたかった。でも、今年は勢いだけで勝ち上がったので、地力で勝てるようになりたい。来年こそ、優勝を目指して頑張ります」
【西岡は初戦で涙】
現役学生で唯一出場した73`級の西岡和志(3年、崇徳)が初戦で敗れた。東海大OBの大束正彦(旭化成)と対戦した西岡は、前半に左の袖釣り込み腰で効果を奪われた。中盤はやや攻め手をかき、流れを作ることが出来ないまま、終盤に突入。試合終了間際には組み勝って攻勢に出たが、ポイントを奪うことは出来なかった。西岡は、「動いたところを袖釣り込みに入られ、反応が遅れてしまった。練習試合で勝っている相手だったし、減量も少なくて、体調的にはいい状態で試合に臨めていたので、力を出し切れなくて残念だった。ボケッとしているところがあるので注意しろ、と指示されていたが、やはり試合の序盤で体がついていかなった。後半は押していたと思うが……。試合の入り方など勉強になった」と悔しさを全面に出していた。
【河原、渡辺、矢崎も初戦突破成らず】
81`級にはOBの2人が出場したが、ともに初戦で敗れた。一昨年のこの大会の覇者で2年ぶりの優勝を狙っていた河原正太(京葉ガス)は、昨秋の嘉納杯2位の小野卓志(了徳寺学園職)に中盤までは押し気味に試合を進めていたが、残り12秒で大内刈りでポイントを奪われ、優勢負けした。渡辺一貴(自衛隊)はアテネ73`級代表の高松正裕(旭化成)と当たり、こちらも内またなどで積極的に攻めたが、試合終了間際に一本背負いで一本負けした。
90`級の矢崎雄大(了徳寺学園職)も、1回戦で184aの増淵樹(旭化成)と対戦し、攻めあぐね、指導1で敗れた。
河原は「バテました。去年対戦した時は先にポイントを奪われたので、今回は頭からガンガン飛ばしました。普段体重が85〜86`あるのですが、今回は減量も順調で一番落ちて79・5`まで落ちた。今朝の計量は80・7`でしたが、落ちすぎた感もあった。それもあってバテたのかな。相手は手足が長くて、なかなか攻めきれなかった。大内刈りを掛けられた時に下がってしまった。あの時に前に出て行かないと。ツメが甘かった」とコメント。渡辺は「頑張りましたが、負けたら何も言えません。自分は攻めるスタイルなので、最初から最後まで攻めきらないと勝てない。調子は良かったです。最後にバテたのはけいこ不足。それだけです」と話した。
◆新監督に藤原氏
明治大学柔道部は24日、東京・神田小川町でOBで運営される明柔会を開き、秀島大介監督の退任を了承。新監督に藤原敬生氏(48)を選出した。
昭和55年度卒の藤原新監督は岡山県和気町の出身。東京・明大中野高校時代から、長身を生かしたダイナミックな左の払い腰を武器に国内、外の大会で活躍。全日本選手権には6回出場し、昭和61年には準優勝を果たした。フランス国際でも3位の実績がある。
引退後は数々の大会で審判員を務める。昨年からは国際審判員として世界ジュニアにも参加し、冷静な判定に定評がある。
藤原新監督は「魂の柔道と呼ばれる伝統を大事にし、学生の技術と心の両方を指導していきたい。合宿上での生活も含めて学生らしさを大切にして、団体戦の優勝大会では王座を奪回。個人戦では五輪、世界選手権などの国際大会で通用する選手を育てていきたい」と話している。
(1月24日)
◆優勝大会は2年ぶりのベスト4
第55回を迎えた男子の全日本学生柔道優勝大会は6月24、25の両日、全国10地区の代表62校が出場して東京・日本武道館で行われ、史上最多の17度目の優勝を目指した明大は準決勝で国士大に0―5で敗れ、3位に終わった。優勝は決勝で東海大に5―1で勝った国士大で、2年連続5度目の栄冠。ベスト4の残り1校は日大だった。
日當主将(4年、東京・世田谷学園高)を中心に昨年の2回戦敗退からの雪辱を狙った明大は1回戦で流通経大に4―0で勝利。2回戦は龍谷大に5―0。3回戦は筑波大に4―3、準々決勝も日体大に3―2で競り勝った。しかし、国士大戦は先鋒から苦戦が続き、1ポイントも挙げられないままに完敗した。4強進出は2年ぶり37度目。
ベスト8の残りの4校は日体大、中大、福岡大、山梨学院大。天理大は3回戦で日大に1―3で苦杯。近大も1回戦で東洋大に敗れ、関西勢は8強に残れなかった。
84年度卒の朝飛大氏が師範を務める慶大が26年ぶりに全日本出場を果たしたが、1回戦で大商大に1―2で敗れた。
3回戦 ○4―3筑波大
○海老沼 優 勢 森 本
●影 野 小外刈り 法 兼
○濱 島 払い腰 馬 場
○花 本 優 勢 白 本
●山 本 優 勢 佐 藤
○土 田 大内刈り 松 井
●日 當 優 勢 秋 本
準々決勝 ○3―2日体大
○影 野 優 勢 後 藤
花 本 引き分け 阿 部
●山 本 優 勢 岡 野
●濱 島 足払い 平 田
○日 當 優 勢 佐々木
土 田 引き分け 高 橋
○松岡禎 優 勢 山 島
準決勝 ●0―5国士大
●土 田 優 勢 西 山
●濱 島 大外刈り 立 山
●日 當 後ろ袈裟固め 加 藤
花 本 引き分け 棚 橋
●山 本 上四方固め 石 井
海老沼 引き分け 横 山
●松岡禎 払い腰 高 橋
秀島大介監督の談話「弱いから負けた。練習をやったものが勝つということ。練習をするしかない。このままでは終われない。個人戦では明治の意地を見せる」
(7月8日)
◆新会長に関氏、新幹事長は濱本氏
明治大学柔道部のOBと現役学生で構成される明柔会は28日、都内で新役員選任を行い、4代目となる会長に関勝治氏(1964年度卒)を選んだ。任期は2年*。また、幹事長には濱本義典氏(76年度卒)が就任した。
関新会長は「必要なのは団結力。1人の力は10人の力だ。現役の学生たちを力強くバックアップするためにも、出来るだけたくさんのOBが道場にカオを出せる環境を作りたい。また、いつでも集まれる東京は特別で、それ以外の地方の支部の協力、草の根の活動を活発にしていきたい」と抱負を述べた。
また新会長をサポートする濱本幹事長は「先輩方の声を謙虚に聞きながら、組織としては30代から40代前半の働き盛りのOBに積極的に力を貸していただき、風通しの良い、意思の疎通が出来る雰囲気を大事にしていきたい」と話した。
(4月28日)
*会長の任期が4年となっていたのを2年に訂正しました。(5月1日)
◆高段者大会で小川氏らが一本勝ち
5段以上の1158人が参加した全国柔道高段者大会は4月28日、東京・講道館で行われ、明大OBからは3人が出場。6段の部で小川登志雄氏(1958年度卒=埼玉)は吉田瑞郷氏(東京)に左内またで一本勝ち。鈴木強氏(71年度卒=栃木)も、西本基久氏(東京)から左内またで一本を奪った。また、7段の部の加瀬次郎氏(76年度卒=東京)は竹田聡氏(富山)と引き分けた。
小川氏は「今年で17回目の出場。今も週3回は春日部市の武里柔道クラブで稽古をしている。左ひざをけがをしていてテーピングで固めての出場だったが、何とか一本を取ることが出来た」と笑顔を見せた。
(4月28日)
◆東京学生優勝大会メンバー決まる
今年度の大学日本一を決める全日本学生優勝大会の前哨戦となる東京学生優勝大会(5月28日=東京・日本武道館)への出場メンバー12人が4月27日、決まった。
4年生は主将の日當浩二(商学部、東京・世田谷学園高)、海老沼聖(法学部、世田谷学園高)、竪野真樹(政治経済学部、崇徳高)の3人。3年生からは花本隆司(商学部、崇徳高)が入り、2年生は影野裕和(政治経済学部、世田谷学園高)、松岡禎基(経営学部、福岡大大濠高)、山本宜秀(政治経済学部、世田谷学園高)、田中貴大(政治経済学部、佐賀・鳥栖高)の4人。
入学したばかりの1年生からも田村貴成(政治経済学部、世田谷学園高)、清水龍太(政治経済学部、青森山田高)、松岡裕太郎(政治経済学部、埼玉・武蔵越生高)、三好康徳(文学部、宮崎・延岡学園高)の4人を起用する。
秀島監督は「今年の初試合。日頃の練習を見て選んだメンバー。1年生4人を加えたのは、選ばれた者の意識、向上心を高めるのが狙い。また、上級生で選ばれなかった者には日頃の怠慢を気付かせる狙いもある。6月の全日本学生優勝大会までにチーム一丸となれるように期待している」と話している。
組み合わせ抽選会は5月13日。
(4月26日)
◆32年卒(商学部)塚本先輩が初代朝倉市長に
甘木市・朝倉町・杷木町が合併し初めての選挙となった朝倉市長選は旧甘木市長の塚本勝人先輩(70)が初代市長に当選した。

(4月16日)
◆新年度コーチ陣決まる
秀島監督、園田助監督を支える今年度のコーチ陣が4月3日、決まった。昨年まで学生たちを支えた佐々木伸也(93年度卒、日本中央競馬会)が滋賀へ転勤になり、今季は02年全日本選手権3位の猿渡琢海(98年度卒、日本中央競馬会)、昨年まで4年連続全日本選手権出場を果たした高山一樹(99年度卒、警視庁)、05年全日本実業個人選手権90kg級3位の中濱真吾(00年度卒、京葉ガス)の3人体制で臨むことになった。
(4月3日)
◆山梨学院、帝京と合同稽古
全日本選手権(4月29日=東京・日本武道館)終了後の5月初めに2大学と合同稽古を実施することになった。2日が元世界選手権代表の西田孝宏氏が監督を務める山梨学院大、3日は元全日本柔道連盟事務局長で明大OBの鳥海又五郎氏(67年度卒)が師範を務める帝京大が明大道場を訪れる予定だ。
(4月1日)
◆柔道分科会賞に04年卒の泉
東京運動記者クラブの柔道分科会は3月28日、05年度記者クラブ賞に、昨秋の世界選手権(カイロ)で男子90kg級を制した04年経営学部卒の泉浩(旭化成)を選んだ。泉はアテネ五輪同級銀メダリスト。女子はカイロで無差別級を制した薪谷翠(ミキハウス)が選ばれた。
(3月28日)
◆初戦、棟田が塘内、泉は清家
体重無差別で今年の柔道日本一を決める全日本柔道選手権(4月29日=東京・日本武道館)の組み合わせが3月24日、決まった。
明大関係の出場選手はOB2人。昨秋の世界選手権100kg超級2位で、東京代表として8年連続8度目の出場となる02年卒の棟田康幸(警視庁)は、初戦が九州代表の塘内将彦(旭化成)。初優勝を目指して順当なら準決勝で世界選手権無差別級3位の高井洋平(旭化成)と当たる。
推薦選手でシードながら、3連覇を狙う鈴木桂治(平成管財)と準決勝で当たる山に入った04年卒で世界選手権90kg級優勝の泉浩(旭化成)は初戦が四国代表の清家仁宏(松山刑務所)。2年ぶり3度目の舞台で大いに暴れ回るつもりだ。
ともに初戦は初出場が相手。快勝で一気に勢いをつけたいところだ。
(3月24日)
◆90年卒の石田監督の大成高が準優勝
全国高校柔道選手権は3月21日、東京・日本武道館で行われ、52校が出場した男子で90年卒の石田輝也監督が指導する大成高(愛知)が初の決勝に進出。世田谷学園高(東京)に2人残しで敗れたが、見事準優勝に輝いた。石田氏は世田谷学園高OBで、母校との対戦だった。
(3月21日)
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