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2月13日に東京・神田駿河台の明大道場で、昨年の全日本学生優勝大会でベスト8に入った山梨学大との練習試合が2試合行われた。15人制の合計30戦。結果は13勝0敗。黒星はなかったものの、18回もの引き分けを喫した。この結果はどんな意味を持つのか。 (徳山健二郎) 今回の練習試合は、あと一歩のところで技を仕掛けなかったり、守りに入ったりと柔道本来の姿である「一本」を取りにいかない姿勢が明大勢には多かったように思う。しかし、その中で常にひた向きに戦い、引き分けでも悔しそうにする様子が見受けられたのが鈴木(雅・商3)だ。この気持ちこそが学生王座奪還への必要な要素だと思う。大学に入って急成長した彼の姿勢に注目した。 4月から最上級生になる鈴木は、新たに副将に選ばれたこともあり、自らの姿勢をもって部を引っ張ろうと考えている。稽古には誰よりも意欲的。最軽量級の60`級の選手だが、体格差のある中量級にも果敢に攻め続けている。ケガをしていて練習に参加できない時も、可能な限りウエイトトレーニングに励んで汗をかく。その姿からは日本一を目指す彼の熱意がにじみ出ていた。しかし、そんひた向きな姿勢を持つ部員はまだ明治には少ない。「こっちがどんどん練習して、集中した雰囲気を伝えたい」と鈴木はいう。 そのどん欲な姿勢はどこから来るのだろうか。自らを「雑草系」と評するように、北海道・旭川竜谷高時代は目立っておらず、公募推薦(一般入部)で入学した。当初は「テレビで見ていた雲の上の人たちがいっぱいいた」と驚くほど、周りは全国でも名を連ねる強豪選手ばかりだった。「練習についていくので精一杯。地元に帰ろうかとさえ考えていた」 しかし、入学時に指導を受けた元世界王者の秀島前監督の「ここには環境がある。強くなるかならないかは自分次第」という言葉に目を覚ました、という。地道な稽古は1年で早くも全日本ジュニア優勝に。その後、ケガに悩まされ、思うように成績を残せなかったものの、「まだ自分の柔道は10%しかできあがっていない。弱いということはまだ強くなれる」と徹底的に前向き。才能ではない強さが鈴木にはある。 「魂の柔道」と言われる明治の強さの一つにポテンシャルの高さがある。しかし、それはあくまで一要素であって、それだけにすがっていては今以上の前進はない。重要なのは、「環境に満足するのではなく、いかに自分を追い込めるか」の向上心。そのことを、鈴木の姿に教えられた。
【担当者プロフィール】 徳山健二郎(とくやま・けんじろう) 情報コミュニケーション学部2年、東京・白鴎高出身。 高校1年で「強くなりたいと」柔道部に入り、初段を獲得した。 「柔道担当、唯一の有段者です。柔道部員は本気で熱くなっている人ばかり。そんな人たちと一対一で向き合えることは素晴らしいこと。その熱い思いを記事にしていきます!」 担当は柔道部、硬式庭球部、弓道部、少林寺拳法部 |
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