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明治大学柔道部監督挨拶

 

監督 藤原敬生

09年の抱負

 4月を迎え、09年度が本格的にスタートしました。昨年度は秋の全日本体重別団体優勝大会で8年ぶりの優勝を果たし、学生王座の一つを奪還しました。就任3年目を迎える今年は、今まで以上に真摯な態度でけいこに打ち込むしかない、と私自身、決意を固めております。

 体重別団体の優勝で、どうやったら勝てるか、昨年の選手たちと一緒に稽古をしていた学生たちは一番分かっていると思います。昨年は火の出るような練習でチームのモチベーションを挙げました。そのレベルの練習をするには、どうするか。学生には2、3月の強化期間に入る前に、「日本一の練習をしなければ結果は火を見るより明らか。追われる立場である事は下級生でもわかる。決して慢心することなく、『昨年以上の厳しさ』を打ち出し、日々精一杯やることが重要だ」と言いました。それは学生たちだけでなく、私たち指導陣へ当てた言葉でもありました。

 6月には昨年決勝で涙を飲んだ全日本学生優勝大会があります。無差別で争うこの大会は、文字通り学生柔道界の頂点です。この王座を奪還してこそ、「明治復活」が本物になります。そのためには常に個々が目標を掲げ、厳しい中で稽古量を保って死にものぐるいの稽古をする。昨年までのチームの中心だった旧4年生が抜けた分、「今度は自分だ」の思いで新4年生、新3年生、新2年生、新入生が頑張って欲しい。その結果がチーム力の底上げとなることは間違いありません。

 その新チームの中心になるのは主将の西岡、副主将の田村、清水、それに松岡裕、長谷川らの4年生です。彼らがしっかりしてこそ、3年生の武田、ポイントゲッターに成長した2年生の上川らが生きてくると思います。今の明治は決してスーパースターの集団ではありません。しかし、戦いの場に臨んだ時の闘争心、チーム一丸となる団結力はどの学校にも負けないと自負しております。

 私もチームを預かって3年目に入り、いろいろな物がしっかりと見えるようになってきました。最上級生を社会に送り出す、就職の環境も激変している。学生自身が社会の変化、ニーズにしっかりついていき、必要とされる能力を携え社会に旅立てるように、サポートしていきたい。それが、明治だけでなく柔道界の伝統を重ねる一つの具体的な貢献策だと考えております。

 部員も学校関係者のご理解もあり、総勢36人まで増え、ようやくOBの皆様方からも「道場に活気がある」と言っていただけるようになりました。現役OBらが常に道場に顔を出してくれ、その先輩らに学生がもまれて競争心が出てくる。世界で活躍する技を日常で体験出来る舞台が、若い力を伸ばしてくれている。そのことが諸先輩方が作り上げてくれた「100年続く明大の力」だと確信しております。

 技術的には組み手を厳しくし、相手から嫌がられる攻めに徹して欲しい。一度で組めなければ2度、3度としつこく持つ。相手の組み手を切る時にも妥協しない。何回もやるしつこさが執念につながると思います。そしてけいこは練習のためのけいこではなく、実戦と分け隔てのない心で臨ませる。そういう環境作りが私の仕事だと考えております。

 最後になりますが、この場をお借りし、大学関係、明柔会関係各位の日頃のご理解、ご支援に対し、心より深く感謝を申し上げます。今年も園田、猿渡の両助監督、コーチ陣、関会長を始めとするOB会の力を一つにして、悲願である全日本学生優勝大会と、全日本学生体重別団体優勝大会の2冠を目指して参ります。今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜わりますようお願い申し上げます。