食の発展と共に、現代の日本人は柔らかく、美味しいモノを好んで食べるようになりました。 テレビをつければ毎日のようにグルメ番組をやっていますよね。 レポーターは決まって「柔らかくて美味しい~口の中で無くなる~」と言います。 このような食の変化で私たち現代人は「噛む」機会が失われてきているのです。 実は、この「食事の時に食べ物を噛む」という作業は本来大きなダイエット効果を生み出すものなのです。

昔に比べてこんなに噛む回数が減っている

ある調査によると、現代の日本人は食べ物を口に1回入れて噛む回数は10回~多くても20回くらいだそうです。 ほとんど噛まずに飲んでいると言っても過言ではありません。 その昔、縄文時代の卑弥呼は美人で広くしられていたそうですが、彼女は一説によると1回の食事に1時間以上費やし、計4,000回も咀嚼(噛む事)していたそうです。 もちろん、縄文時代の食べ物は現代の食べ物よりは全体的に硬かったでしょうし、今よりも食事に時間を割けたと考えられますので、単純に現代人の咀嚼回数と比較する事はできません。 でも、現代人は1回の食事で600~650回しか咀嚼しないとされており、そう考えるとかなり噛む回数が減少していると言えます。

噛む回数の減少は肥満を招く

咀嚼回数を増やすとダイエット効果があると言われるのはどうしてなのでしょうか? 私たちが食べ物を食べると、唾液が口内から分泌されますよね。 この時に唾液の中には「唾液アミラーゼ」と呼ばれる酵素が分泌されます。この唾液アミラーゼは、食べた物に含まれるデンプンを分解し、糖にしていくわけです。 こうして生み出された糖はその後血管に取り込まれ、血液の糖の濃度を上昇させます。つまり血糖値が上昇するという事になります。 この一連の流れにより脳内の満腹中枢が刺激を受け、私たちは満腹感を得られるのです。 しかし、もし咀嚼回数が不十分だと唾液アミラーゼの分泌が不十分になり、咀嚼によって生まれる糖の量が少なくなってしまうのですよね。 結果として血糖値が十分に上昇せず、満腹感を感じづらくなるという事なのです。 満腹感を感じにくくなると、私たちはついつい食べ過ぎてしまいます。 このような理由で噛む回数が減少すると肥満になりやすくなるというわけです。

どのくらいの咀嚼回数が適正なのか

それでは、食べ物を一口含んだらどのくらいの回数「噛む」のが良いのでしょうか? 専門家の話しによると、1口分で30回噛む事が理想のようです。 ですので、できる限り食事に時間を普段から割くように心掛け、十分に噛んで食事する事でかなりのダイエット効果を期待できると思います。