腸内フローラの働きは私たちが生きる上で必要不可欠です。 1000兆個、3万種類以上の腸内菌がヒトの腸内に棲んでいるわけですが、こられの腸内菌はホルモンや栄養を作り出したり、食べ物の消化・吸収に関わります。 しかし、腸内菌が弱ってしまうと、機能が十分に発揮されず、さまざまな体調不良の原因になるのです。

腸内菌が減少し、日本人の腸内フローラは弱くなった

腸内細菌の研究がすすむにつれて、日本人の腸内菌がかなり弱っていることが分かってきました。 戦前に比べて腸内菌の数は3分の1まで減少していると考えられており、腸内菌の弱体化による色々な疾患も明らからになってきました。 例えば、食物アレルギーです。 戦前や前後の日本には、食物アレルギーというもの自体がほとんどなかったそう。 しかし、若い人を中心に小麦アレルギーや卵アレルギーなどの食物アレルギーが猛威を振るっているのです。 実は、こうした食物アレルギーの根源となっているものは、腸内環境の悪さです。 健康な腸内フローラであれば、腸内菌が短鎖脂肪酸を腸内で作るので、それにより腸壁のバリアー機能が強化されています。 しかし、腸内フローラの働きが弱いと、腸壁のバリアーが壊れたり、穴が開いてしまうのです。 その結果、腸壁に微小の穴が開いてしまい腸の中にあるものが血中へと流れ出てしまうこともあり得るのです。 血中に漏れ出してしまった腸内の内容物は、各所で炎症を起こすのですが、これがアレルギーとして表れるわけです。

腸内フローラ弱体化の原因「食生活」

では、なぜこれほどまでに日本人の腸内環境は弱ってしまったのでしょうか? 1つの原因として、日本人の食生活の変化があげられます。 以前の日本であれば、糖質が少なめの食物繊維が多い食生活が中心でした。さらに、漬物や納豆などの発酵食品もよく食べられていたようです。 こうした食生活は腸内菌を増やし、腸内フローラの働きを良くするのです。 しかし、現在の日本人の食生活は過去のそれとは全く逆と言ってもよいでしょう。 糖質の多いパスタ、パン、ピザなどの炭水化物中心の食生活で、発酵食品の摂取量も少なくなっています。 特に小麦を減少とする食品には、グルテンが含まれており、このグルテンは腸壁を傷つける最たるタンパク質なのです。 こうして日本人は腸内菌を減らしてしまい、腸内フローラの働きを悪くしてしまったのです。 その結果、ホルモンや必要な栄養が作られず、体の不調を引き起こすことに繋がっています。