健康のために運動したり、食事に気を付けたりする人が増えてきました。 TVや雑誌などのメディアによって健康ブームがいっきに広まり、芸能人の真似をしてジム通いを始めたり、野菜スムージーを手作りしたり。 このような健康への関心は今後も強まっていくと思います。

ヒトを健康にする1000兆個の腸内細菌

しかし、どんなに運動や食事に気を付けていても、腸が元気でなければ健康を引き寄せることはできません。 古代ギリシアの名医ヒポクラテスは、病気は腸からくるのだということを常々言っていたそうですが、現代の専門家たちの間でも腸の健康と体全体の健康は感強い関連性があるとしています。 私たちの腸内には、実に1000兆個の腸内菌が棲んでおり、その重量は約1キロ、1000種類にも及ぶとされています。 腸内菌は大きく分けると、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つ存在し、日々互いに勢力争いをして共存しています。 腸内菌のことを「腸内フローラ」と表現したりもしますが、この腸内フローラの状態が悪いと病気になったり不調になったりするのです。 健康な状態であれば、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の割合が3:1:6なのですが、加齢や食生活、生活環境や習慣、ストレスなどが原因となってバランスが崩れると、健康面に影響するのです。

腸内菌が減ると体に炎症が起こる

腸内フローラのバランスが崩れると、腸内フローラの働きがとても悪くなります。 実は、腸内菌は腸内でさまざまな代謝物を作っているのです。 例えば、腸内菌は短鎖脂肪酸を作り出します。 この短鎖脂肪酸は、弱った腸壁を修復したり、何らかの原因で開いてしまった穴を塞いでくれたりするのです。 腸壁が強化されるということは、私たちの免疫にも大きく影響してきます。 口などから侵入した病原菌やウィルスは腸まで到達しますが、腸壁が強い場合は通過することができません。 しかし、腸壁に穴が開いていたり、腸壁が弱っていたりすると、病原菌やウィルスはらくらくと通過し、血管に取り込まれて全身をめぐり悪さをするわけです。 これが、病気の原因になったり、炎症(アレルギー)の原因になったりするのです。

腸内細菌を増やして健康になる方法

腸内菌を増やして腸内フローラの働きを良くするためには、腸内菌の大好物となるエサをたくさん与えることが必要です。 つまり、腸内菌が繁栄するような食生活をしていく必要があります。 納豆キムチなどの発酵食品や食物繊維の多いメニューを食生活に取り込むことはとても有効です。 逆に、ラーメンや揚げ物は悪玉菌の大好物なので、控える必要もあります。